■動物印材
一般的な動物印材としては、象牙や水牛がありますが、
今回はちょっと珍しいマンモス、カバ、クジラ、羊の印材を
ご紹介します。
■マンモス
ワシントン条約により象牙の輸入が禁止になった為、
その代用品としてシベリアなどの凍土から発掘され、
牙が印材として使われるようになりました。
すでに絶滅しているので希少性が高く、
象牙と比べるとやや黄色がかっていますが、
良質な物は象牙と区別がつかないくらい美しいです。
材質の特徴は象牙とほぼ同じで、一生使えるハンコです。
■河馬(カバ)
アフリカの川や沼や湖に生息するカバの
牙からつくられる印材は、非常に目が少なく、
高い硬度を持っています。
見た目も特徴も象牙とほとんど変わらない、
高品質な印材です。
■マッコウクジラ
マッコウ鯨の牙からつくられた印材は、
淡黄色で、象牙よりもやや硬くて、
美しいツヤがあり、象牙に代わる
高級品として注目されています。
捕鯨制限の為、ハンコ向け素材として
供給量が少なく、希少性が高いので、
お値段が張ります。
(良質なものは数十万円位します・・・。)
■シープホーン
シープホーンとは、ヒマラヤ地方に生息する
羊(シープ)の角(ホーン)からつくられた印材で、
色は綺麗な透き通った赤茶色です。
硬さや粘りにも優れていて、朱肉のつき具合や
押印性も良い感じです。注意点は、主成分が
たんぱく質で虫に食われやすいので、必ず
ケースに入れて保管するようにしてください。
また、乾燥にも弱いので、年に一度は椿油
などで油分の補給をするととても長持ちします。
■最後に
象牙、マンモス、カバ、マッコウクジラは色も特徴も似ているのですが、
お値段は希少性や質などによって変わってきます。
————————————————-
マッコウクジラ > カバ > 象牙 > マンモス
————————————————-
ハンコ屋さんによって多少変動しますが、値段の高い順に並べると
上記のような感じになります。参考程度にご覧くださいね。
Leave a Reply